脈絡なく綴る

いつか言いたいセリフは、「人生はイージーモード」

いい恋してくれ、ikuraちゃん

今や大ヒットのYOASOBIのボーカル、ikuraちゃんの声、大好きなんです。

とにかく透き通っていて、たとえ世の中に対する暴言を吐きまくった歌詞だったとしても、絶対癒やされる自信があります。

きっと人生を一生懸命生きていて、大好きな”歌”にとことん真っ直ぐで、

社会の「黒い部分」や「薄汚い」部分に惑わされることのない人柄が出せる声だと思うんです。

 

そんなikuraちゃんが「幾田リラ」として加藤ミリヤさんの「Aitai」をカバーしています。

曲調もかなり変わって、曲が盛り上がるところなんかが今どきのR&B的な雰囲気を帯びていて心がざわ〜っと揺さぶられる、そんな素敵な曲に仕上がっております。

 

 

ですが、、、ですが、、、

 

原曲の大ファンの私から、一言物申し上げたく筆をとった次第です。

 

もともと、原曲が大好きだったんです。

歌詞と、それに合わせた曲、そして表現力。なんといってもミリヤさんは切ない曲を歌わせたらぴかいち。表情も切なくて、人そのものから切なさが滲み出ているんです。これが彼女による自分ブランディングなのだとしたら、感動ものです。「ブランディング力」という本書いたら絶対買います。

そして切なさと一言に言っても、彼女の歌うそれは優しい切なさではなく、心が鷲掴みにされるような、グフって思わず声が出てしまうようなずぶずぶの切なさなんです。

そもそも「Aitai」の出だし、「あなたが良かった。たとえどんなに傷ついたとしても」ですよ?結末見えてますよね?

 

大学の青春時代真っ只中を、そんな加藤ミリヤさんの曲で駆け抜けた私です。

ikuraちゃんが歌うには、ピュアすぎる…と真っ先に感じてしまいました。

きっとまだそんな恋経験してないでしょ〜あなたそんな経験せずに良い恋しなよ〜って親心に思ってしまう。

 

叶わない恋、報われない恋の王道パターンを実直に生きてきた私にとっては

痛いほどにわかる歌詞なんです。

そういう恋って全然透き通ってなくて、むしろ淀んでるんです。

淀みまくっている沼なんです。

だから叶わないと知っていても抜け出せなくて、むしろ溺れに行くんです。

この歌は、綺麗に歌い上げちゃいけない歌なんです。

ミリヤさんのように切な顔で歌わなきゃいけないんです。切な顔マストなんです。

 

で、最終的に行き着いた答えが、今回のタイトルです。

「いい恋してくれ、ikuraちゃん」